さばーふ るはいる(おはよう)
絢友です。
5月も後半に入りましたねぇ。
6月は梅雨のイメージ?
いえいえ、せっかくなのでロマンチックにいきましょう。
6月は・・・なんと・・・
「夏の大三角」を観望するのにぴったりな時期のスタートなのです!
今回はそんな星のお話をしていきます。
1.ワシ、実はアラビア語なんYah~
ベガ、アルタイル、デネブ。
この3つの星たちを線でつないだときに描かれるのが「夏の大三角」です。
老若男女に人気のあの伝説、七夕の織姫はベガ、彦星はアルタイルですね。
この3つの星の名前はアラビア語が由来となっています。
前回の記事で紹介した鳥「たーいる」を思い出してください。
その「たーいる」の頭に定冠詞「ある」(英語でいうtheのこと)をつけると
「ある・たーいる」(the bird)となります。
あら不思議。星のアルタイルと同じですね!
アルタイルは
النسر الطائر (al-nasr al-ṭāʾir)「あるなする あるたーいる」
飛ぶ鷲(ワシ)という意味です。星座名は「わし座」。
ベガは
النسر الواقع ( an-nasr al-wāqiʿ )「あんなする あるわーきぁ」
落ちゆく鷲です。
なんだか厨二チックですね。堕ちゆく鷲・・・とかね。
ちなみにوَقَعَ • (waqa’a)は、落ちる( to fall down)という意味を持っています。
星座名は「こと座」ですが、
かつてのアラブ世界ではアルタイルと対をなす鷲として捉えられていたそうです。
そういえば、あちらの世界では双頭の鷲なんかがポピュラーですよね。
あとはエジプトやイエメンなどの国章には「サラディンの鷲」というシンボルが使われています。
発音については(waqa’a)がドイツ語なまりで(w)が(v)になったのではないかというのが一説としてあります。
ヴェイクァー...ベクァー...ベガァという感じでしょうか。
最後にデネブは
ذنب الدجاجة( dhanab al-dajājah)「だなぶ あるだじゃーじゃ」
めん鶏の尾という意味です。
ذَنَب (ḏanab)が(tail)
دجاجة(dajājah)が(hen,chiken)です。
星の名付け親が飼っていた鶏の尾のフォルムと似ていたのでしょうね。
よく子どもが話す「あのくも、〇〇のかたちだねぇ!」みたいな
ホワッとした会話があったことでしょう。いつの時代も変わりません。
星座名は「はくちょう座」です。
2.きらきら光る夜空の星よ
ついでに夜、空、星という3つの単語も覚えておきましょう。
夜は لَيْلَة (layla)「らいら」。
空は سَمَاء (samā’) 「さまぁ」。
星は نَجْم (najm)「なじゅむ」。
「夜空の星」は
النجوم في سماء الليل
「あるなじゅむ ふぃー さまぁるらいら」です。
ぜひ、夜空を見ながら下のフレーズを口ずさんでみてください。
あるなじゅむ ふぃー さまぁるらいら
だなぶ あるだじゃーじゃ、わ、
あんなする あるわーきぁ、
あるなする あるたーいる・・・
はーずぃひ じゃみーら
まー しゃー あっらー!
「夜空の星。
デネブとベガ、アルタイル・・・
これらは美しい。
おぉ、なんと素晴らしい神が望まれたもの!」
日本語だと少し勇気のいるこんな台詞もアラビア語なら格好がつきそうです。
がしがし使ってみてYah~
今回も読んでくれてしゅくらん(ありがとう)
それでは、まっあっさらーま!
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